第15話 切断 [マンションGETで300万返済]
第15話 切断
緊張とドキドキで現金を預かる約束の当日。というか前日、そりゃもう寝れないというか、ちょっと怖くなりました、正直なところ。
彼女をうしろに乗っけてバイクで向かうはいいけど、現金背負った彼女ごと撃たれたらどうしよう!とか、ほんとに黒塗りのクルマに追われたら逃げれるか?僕のアメリカンバイクじゃ逃げれないっつうか、ガトリングマフラーがやかましくて、逃げても逃げてもバレバレじゃね?とか。
あとやっぱり最後まで不安だったのは
現金の受け渡しについて、でした。
そう、今まではだいたい近所で事が済んでいたというか、進んでいたのに、ココにきて先方=田所さん(仮名)の都合で、「他の物件の販売の応援に行かねばならなくなったので、その物件のモデルルーム周辺まで来てもらえませんか?」ってことになったのだ。
それがもう、見知らぬ土地でして。。。超不安。
ネットの地図で調べても何も無いような場所で、田所さん(仮名)いわく「あ、まだ建築中で、周辺も何もないんですよ、モデルルームも地図には載りませんからねー」と聞きようによっちゃあスットボケテいるよにも聞こえる返答しやがってからに。。
そんなとこに物件あんのかよ?って場所で、待ち合わせ。
「着いたらこの番号に電話してください」
って言われるがままにメモした番号はいつもの田所さん(仮名)さんの携帯じゃないし。。
彼女と相談して、万が一のために、いとこの熊みたいな黒帯所持者の○太郎に「明日ひまならバイクでちょっと走りに行かないか?」とメールするも返答なし。HONDAのJOKER90改で暴走族とやりあうような無謀なコイツが来てくれれば幾分心強いと思ったのだが失敗。
そんなこんなであまり眠れぬまま当日をむかえる。
受け取るであろう現金を入れるカバン。
つうか、バッグに入った現金をもらうのだけれど、
そのバッグを普通に持つのも、関係者がみれば「現金280万円入ってます!」ってバレバレだから、あえてそのバッグを入れるための大きめのリュックを彼女に背負わせた。
自分はちゃっかり防弾チョッキ替わりになるものを部屋中探すも特にこれと言ったものは見当たらず、普通にメットとグラサンで普段着。
もうあとはなるようになるだろう。
ガトリングマフラーから爆音を轟かせて待ち合わせの場所へ向かった。
もう、最寄りの駅名すら覚えていない、、そんなマイナーな場所。
だったはず。ほんとに地名も覚えていない。。
八王子のほうだったか、あきる野市だったか、府中だったか、
なんか東京の西のたぬきが出るほう、だったような気がする。。
ずいぶんな山中にバイクを踏み入れる
たしかに開発途中と呼ぶにふさわしい、建築ラッシュです!
といわんばかりの工事中の看板やパイロンだらけの丘の上の一画に辿り着く。。
結構、こういうのには慎重を期することが出来るタイプで
「白い円形の建物が見えたら電話ください」と言われていたので
スピードを押し殺して、徐行運転でそおっと周辺をまわり
白い円形の建物遠巻きに探した。
その場で電話しようものなら、きっと向こうからもコチラが見えているに違いないし
まわりに誰か(何か)隠れていないか?を念入りにチェックする必要があると思ったからだ。
そう、現金入りバッグを受け取り振り向き1歩歩き出したとたん、パン!
みたいなのは御免だから。
事前に周囲を見回り、狙撃手みたいのが構えてたら、即撤退!と考えていたわけで。
幸い、怪しい狙撃犯が潜んでいるようなのも見当たらず、
白い建物周辺の見回りを慎重に済ませた僕は、いよいよ覚悟を決めた。
「も、もしもし、あ、田所さん(仮名)ですか?あ、○○です、えと、、今、着きました…」
緊張は、ピークを迎えていた。。。
第16話 切断2へ続く
緊張とドキドキで現金を預かる約束の当日。というか前日、そりゃもう寝れないというか、ちょっと怖くなりました、正直なところ。
彼女をうしろに乗っけてバイクで向かうはいいけど、現金背負った彼女ごと撃たれたらどうしよう!とか、ほんとに黒塗りのクルマに追われたら逃げれるか?僕のアメリカンバイクじゃ逃げれないっつうか、ガトリングマフラーがやかましくて、逃げても逃げてもバレバレじゃね?とか。
あとやっぱり最後まで不安だったのは
現金の受け渡しについて、でした。
そう、今まではだいたい近所で事が済んでいたというか、進んでいたのに、ココにきて先方=田所さん(仮名)の都合で、「他の物件の販売の応援に行かねばならなくなったので、その物件のモデルルーム周辺まで来てもらえませんか?」ってことになったのだ。
それがもう、見知らぬ土地でして。。。超不安。
ネットの地図で調べても何も無いような場所で、田所さん(仮名)いわく「あ、まだ建築中で、周辺も何もないんですよ、モデルルームも地図には載りませんからねー」と聞きようによっちゃあスットボケテいるよにも聞こえる返答しやがってからに。。
そんなとこに物件あんのかよ?って場所で、待ち合わせ。
「着いたらこの番号に電話してください」
って言われるがままにメモした番号はいつもの田所さん(仮名)さんの携帯じゃないし。。
彼女と相談して、万が一のために、いとこの熊みたいな黒帯所持者の○太郎に「明日ひまならバイクでちょっと走りに行かないか?」とメールするも返答なし。HONDAのJOKER90改で暴走族とやりあうような無謀なコイツが来てくれれば幾分心強いと思ったのだが失敗。
そんなこんなであまり眠れぬまま当日をむかえる。
受け取るであろう現金を入れるカバン。
つうか、バッグに入った現金をもらうのだけれど、
そのバッグを普通に持つのも、関係者がみれば「現金280万円入ってます!」ってバレバレだから、あえてそのバッグを入れるための大きめのリュックを彼女に背負わせた。
自分はちゃっかり防弾チョッキ替わりになるものを部屋中探すも特にこれと言ったものは見当たらず、普通にメットとグラサンで普段着。
もうあとはなるようになるだろう。
ガトリングマフラーから爆音を轟かせて待ち合わせの場所へ向かった。
もう、最寄りの駅名すら覚えていない、、そんなマイナーな場所。
だったはず。ほんとに地名も覚えていない。。
八王子のほうだったか、あきる野市だったか、府中だったか、
なんか東京の西のたぬきが出るほう、だったような気がする。。
ずいぶんな山中にバイクを踏み入れる
たしかに開発途中と呼ぶにふさわしい、建築ラッシュです!
といわんばかりの工事中の看板やパイロンだらけの丘の上の一画に辿り着く。。
結構、こういうのには慎重を期することが出来るタイプで
「白い円形の建物が見えたら電話ください」と言われていたので
スピードを押し殺して、徐行運転でそおっと周辺をまわり
白い円形の建物遠巻きに探した。
その場で電話しようものなら、きっと向こうからもコチラが見えているに違いないし
まわりに誰か(何か)隠れていないか?を念入りにチェックする必要があると思ったからだ。
そう、現金入りバッグを受け取り振り向き1歩歩き出したとたん、パン!
みたいなのは御免だから。
事前に周囲を見回り、狙撃手みたいのが構えてたら、即撤退!と考えていたわけで。
幸い、怪しい狙撃犯が潜んでいるようなのも見当たらず、
白い建物周辺の見回りを慎重に済ませた僕は、いよいよ覚悟を決めた。
「も、もしもし、あ、田所さん(仮名)ですか?あ、○○です、えと、、今、着きました…」
緊張は、ピークを迎えていた。。。
第16話 切断2へ続く
おわり?
by NO NAME (2015-04-20 07:18)